タイ古式マッサージの歴史と価値観

タイ古式マッサージの歴史と価値観

タイ古式マッサージの起源

タイ古式マッサージの歴史と価値観

 

 

タイ古式マッサージは実に
2,500年の歴史を誇ります。

 

 

タイ医学の歴史と関連するほど、
タイでのマッサージは
治療や健康法として根付いてきました。

 

 

シヴァカ・ゴーマラバット師という名の
インド人の医師がタイに医療をもたらした
とされており、ブッダと交流のあったこの人物は、
仏教徒と共に医学を伝えました。

 

 

現代のタイ古式マッサージは、
この時に原型が出来たと言われています。

 

 

タイ古式マッサージと仏教の関係は、
この由来の仕方に端を発しています。

 

 

こうしてタイに伝わった医学は、
当時の国王による仏教の国教化と共に発展し、
ワットと呼ばれる寺で成長を遂げます。

 

 

ある意味で、当時のお寺は病院でもありました。

 

 

残念ながら、1767年のビルマ軍の侵略により、
王朝に保存されていた医学書や記録は失われます。

 

 

19世紀以前のタイで、
どのようにタイ古式マッサージや
医学そのものが発展したのか
正確な歴史は分かっておらず、
今ではその神秘性を深める
理由の一つにさえなっています。

 

 

仏教のような性質を持つタイ医学

タイでは、伝えられた医学以外にも
伝統的な医学、経験医学などが
存在していました。

 

 

これらはインドから来た医学と融合し、
さらに寺院での成長を遂げることで
独特の価値観を身に付けていくようになります。

 

 

当時、寺院は人々の生活の中心でした。

 

 

信仰する仏教は生活の一部であり、
寺院に行くことも欠かせない習慣でした。

 

 

寺院は医学の保管場所・発展を遂げる場所
としても機能していたため、
医学は寺院の中で成長することで
仏教のような形態で
伝えられていくことになります。

 

 

仏教の経典が口頭で伝えられ
伝統化されたのと同じように、
当時の医学も師匠から弟子たちへ
口頭で伝えられ、理論や技術が
継承されていきました。

 

 

現代の形への発展

タイ古式マッサージの現代的な原型は、
1837年に当時の国王ラマ3世が
石碑を作ることから生まれました。

 

 

ラマ3世は、わずかに現存していた医学書を
バンコクで石碑にし、
恒久的な記録として残しました。

 

 

これにより、古代の記録の一部が
現代まで伝えられることになります。

 

 

ここでは、体の中を流れる
“エネルギーライン”「セン」
の記録が見られ、タイ伝統医学独特の
考え方が観察できます。

 

 

解剖図のように
前面図と背面図に分けて描かれる
この医学情報は、石碑80枚分
にもなって記録されました。

 

 

気の流れやエネルギーを元に
健康を考えるあたりが、
解剖医学ではなく
触診や問診を元に発展した
東洋医学の特徴を表しています。

 

 

現代のタイ古式マッサージのルーツは、
当時の仏教や生活と
密接に関連していたのです。